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新年ご挨拶

2021.01.01 | ニュース

 新年明けましておめでとうございます。

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、私たちの生活は大きく制限されており、現在も油断できない状況下にあります。

 昨年2月27日、国の要請を受けて全国ほとんどの学校が臨時休業となり。子供たちは、毎日家庭の中で過ごさなければならない窮屈な生活となり、また、保護者の方には食事面での負担も増加したりと、生活が大きく変化したことと思います。

 近くのスーパーへ行ってどのようなものを買っているのか、売れ筋は何か等観察してみますと、冷凍食品コーナーではコマーシャルで見慣れた商品が山積み、インスタント食品、調理済み食品コーナーにも長蛇の列。三食賄わなければならない保護者の負担の大きさと同時に塩分・糖分・脂肪分の過剰摂取にならなければよいが、と心配になりました。

 学校給食は年間食事回数の1/6に過ぎませんが、子供の食生活の調査では、給食のない日は、ある日に比べてたんぱく質、ビタミン類、カルシウム、鉄、食物繊維などが不足しています。栄養教諭はそれら家庭の食生活で不足しがちな栄養素を日々の学校給食で補う重要な役割を担っています。休業が長期化すれば子供たちの健康維持に少なからず影響が出るのではないかと、登校日などに人気メニューや地元野菜いっぱいの料理を紹介する「食育便り」を配布したり、ホームページで発信したりしました。テレビ出演や新聞掲載など給食を活用した簡単料理の発信も各地で行われました。

 6月に入って、全国の学校が再開され給食も始まりました。子供たちは、半年過ぎて感染防止のために前向きで黙々と食べる事にも慣れたようです。「お汁に野菜がいっぱい入っている」、「毎日牛乳が飲める」などの声も聞かれるようになりました。「ゆっくりと、よく噛んで、味わって食べる」、ウイズコロナの今だからこそ、実践できる食育ではないでしょうか。

栄養教諭食育研究会
代表幹事・金田雅代